2016年4月9日土曜日

後見人の意思と現実問題

大阪の司法書士の伊東弘嗣です。

後見人は、本人の身上監護の事務を行うにあたっては、本人の意思を尊重し、かつ、その心身の状態及び生活の状況に配慮しなければなりません(民858)。

現在施設に居住している高齢独居の方が、どうしても自宅に戻りたいと言っている一方で脚の状態が悪く、歩行能力が低下している。

自宅に戻ればつまづいて倒れて怪我する可能性が高いのに、本人の意思を尊重して帰宅して頂くのか。

このジレンマの唯一の正解はないのでしょうが、悩ましい問題です。

後見制度における本人の意思の尊重についてもっと勉強しないとな。

専門職後見人と身上監護 上山 泰
専門職後見人と身上監護
上山 泰 
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